左上の歯を何度か保存を試みましたが、歯茎が腫れてきてしまいました。
歯根の破折が疑われ抜歯を行う事としました。
やはり根の先端に破折が認められました。
両隣の歯は天然歯であり、患者さんと相談し歯を大きく削るブリッジの治療法ではなくインプラントを選択しました。
私が患者さんであっても同じ選択をしたと思います。骨を再生することは出来ても歯を再生することは出来ないからです。
二か月ほど歯肉の治癒を待ち、CTで評価を行いました。
外側の骨は大きく失われ、通常の骨造成では困難と思われたため、チタンメッシュによる再建を計画しました。
移植骨をAFG(採血した自己血由来のフィブリンの塊)と混和します。
その上を吸収性膜で覆います。
裂開が無いようにテンションがかからないよう慎重に縫合します。
約6~8ヶ月後にインプラントを計画します。
手術を受けた患者さん、お疲れ様でした。