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40代女性 抜けずに残っていた乳歯を抜いて矯正治療とインプラント治療を行い歯を補った症例|上石神井の歯医者なら|大塚歯科

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40代女性 抜けずに残っていた乳歯を抜いて矯正治療とインプラント治療を行い歯を補った症例

患者 40代女性
相談内容 「左右上の前歯がぐらぐらしているので診てほしい」とご相談いただきました。
カウンセリング 拝見したところ、右上前歯の永久歯2本と左上前歯の永久歯1本が先天的に欠損しており、本来なら生え変わるはずの乳歯3本(右上乳側切歯/B、左右上乳犬歯/C)が残る「乳歯晩期残存」の状態でした。

また、すべての乳歯が寿命により揺れているため、このまま放置すると前歯3本が抜けてしまい、審美性や噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。

さらに患者様は上あごが通常より前方に出ている「上顎前突」が見られ、上の前歯が大きく前に突出し噛み合わせが悪化していました。

以上のことから、乳歯を抜いてから抜歯部位を補うだけでなく、噛み合わせを改善する治療が必要と診断しました。

治療内容 今回のようなケースでは、抜歯後は以下の方法で歯を補うことが一般的とされます。

①人工歯根を用いた「インプラント治療」
外科処置が必要で費用がかかるものの、周りの歯に負担をかけずに自然な噛み心地を得られる

②両隣の歯を削って橋渡しのような被せ物を装着する「ブリッジ治療」
比較的費用を抑えられる一方、両隣の健康な歯を削る必要がある

しかし、患者様が上顎前突であることを考慮しコンピューターにより綿密なシミュレーションを実施したところ、抜歯後に矯正治療を行い上前歯を後ろに引っ張ることで歯を補えると判断しました。
この方法であれば、最終的に歯を補う本数も右上前歯1本だけで済み、さらには噛み合わせも改善できるとお伝えしたところ、治療に同意いただきました。
また、患者様は歯を補う方法としてインプラント治療を選択されています。

まず上下に固定式の矯正装置「ワイヤー装置」を装着し、温存が難しい乳歯3本を抜歯したうえで、矯正治療を開始しました。

矯正治療がある程度終了したタイミングで、右上のスペースにインプラントを埋入しています。
その後、インプラントの上に仮歯を装着して歯ぐきの治癒を待ったあと、最終的な被せ物として自然な白さを持つ「セラミッククラウン」を装着しました。

最後にワイヤー装置で全体の歯並びと噛み合わせを微調整し、問題がないことを確認してから治療を終了しました。

治療期間 2年6ヶ月
費用 約1,400,000円
【内訳】
インプラント1本、ワイヤー装置による矯正
治療のリスクについて ・矯正治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・インプラントは外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります

症例写真

治療前

治療中

治療後

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