70代女性「上の入れ歯が動き、痛くて噛めない。下の差し歯も外れた」人工歯根を利用した「インプラント義歯」と精密な総入れ歯を作製し、しっかり噛めるようにした症例｜上石神井の歯医者なら｜大塚歯科

また、上あごには歯が残っておらず、取り外し式の「入れ歯」をご使用されていました。
しかし、形が合っていないことで痛みが生じたり外れたりすることが多く、上手く機能していませんでした。

上下とも歯が無い「無歯顎（むしがく）」になると、食べ物を噛む機能「咀嚼能力（そしゃくのうりょく）」が落ちてしまいます。
そこで、下あごに関しては人工歯根「インプラント」を埋め、それを利用して入れ歯を固定する「インプラント義歯」をご提案しました。
インプラントを利用することで入れ歯が動かずしっかり噛めること、入れ歯部分を外してブラッシングも容易に行えるため、口腔内を清潔に保つことができ、ご年齢的にも適していることをご説明し、ご希望いただきました。

上あごに関しては、全体の入れ歯「総義歯（そうぎし）」を精密に作製することで適合を良くする治療をご提案し、こちらも同意いただきました。

まず下の前歯を抜き、上下のあごに仮の入れ歯を作製しました。

その後、下あごに4本のインプラントを埋入する手術を行いました。
手術の際は、上あご「口蓋（こうがい）」からご自身の歯ぐきを採取してインプラントの周りに移植する「歯肉移植（しにくいしょく）」を同時に行い、インプラント部分の清掃がしやすい環境になるよう工夫しました。

インプラントがあごの骨に定着してから、下あごのインプラント義歯と、上あごの精密な総義歯の作製を開始しました。
インプラント義歯の種類は、固定する力の調整がしやすい「ロケータータイプ」を選択しました。
上下ともに精密な型と噛み合わせを採取し、適合が良い入れ歯を作製して装着しました。

入れ歯を長くお使いいただけるよう、現在は定期的なメンテナンスでご来院いただいています。